前置胎盤妊娠から23wより管理入院、
28w1dで大出血を起こし緊急帝王切開で
SOUを出産するまでの過程です。
ここからは出産当日の記録になるので
大出血など生々しい状況の描写が
出てくると思います。
苦手な方ご注意ください!
前回からの続き
ステロイド注射を打った後は
トイレに行った際に少量の出血は
毎日のようにあったが
大きい出血は無い日が
何日か続いた。
ただ、張り止めの点滴影響で
常に動機、ほてりが消えない状態で
ずっと気分がすぐれなかった。
この27週に入ってから
とても気にかかっていたのは
体感できるお腹の張りが
頻繁になっていたこと。
(何度も出血があったので)
もうシャワーも数日間に一度しか
許可されていなかったのだが
その短時間のシャワーに行くため
点滴を少し留めただけで
戻ってくるとお腹がしばらくカチカチ。
ステロイド注射を打った翌々後
くらいだったと思うが
担当医のB先生による内診があった。
この内診でいわれたことは
- 胎盤は全く上に上がっておらず全前置胎盤のまま
- エコーで見ると癒着胎盤ではなさそう
- 恐らくお腹の前側ではなく、背面に胎盤がついている
- 赤ちゃんは1000gを超えている予想
- 血液検査の結果、炎症反応がありおそらく細菌性の膣炎でお腹の張りの一因かもしれない
- あくまで本来の産院はS病院なので、S病院が受け入れ可能な28週を超えたらそちらに戻りましょう
この中で、
癒着胎盤でなさそうでかつ胎盤の位置が
背中側にあるのは
良いニュースだと先生は言っていた。
帝王切開が確定している中で、
癒着胎盤ははがす際に大量の出血を
おこすリスクが高いことと、
胎盤がメスを入れるお腹側にあることも
手術中の大量出血につながる
リスクになるらしい。
私の場合は、その二つのリスクを
回避出来たことになる。
赤ちゃんの推定体重が、
ひとつの目標だった1000gを
超えてくれたことも
とても嬉しかった。
一方、膣炎については
すぐに治療を始めましょうという事になり
張り止めと一緒に
抗生物質の点滴がはじまった。
膣炎からくるお腹の張りが収まってくれば
毎日ダラダラ少量の出血も
落ち着いてくるだろう。
そうすれば、正産期に近いところまで
妊娠をこのまま継続できるかも知れない。
先生も私もそれを期待していたが、
結局現実は望んでいたものと違う形で
妊娠は終わりを迎えることになる。
何年たっても忘れることが出来ないだろう日。
妊娠28週と1日目。土曜日。
午前中は、
前日までと全く変わらない午前だった。
張り止めの点滴を開始しても、
私のお腹の頻繁な張りと
それに伴う、少量だが頻繁な出血は
毎日のように続いていた。
実は数日前から
兄のTAKU(2歳になったばかり)が
風邪で熱を出し保育園も休んでいて
土曜日だったけれど面会に来ることは出来ず
夫だけが午後一時間ほど
面会に来てくれていた。
もうすぐS病院に転院になる予定だったので
それについての打ち合わせや
TAKUの風邪のことなど
色々話し、夫が面会を終えて
病院を出たのが
15時半過ぎ。
それからしばらく、スマホをいじったり
ベッドの上でゴロゴロしながら
20分程が経った頃だった。
プツン、という
下腹部で何かが割れるような感覚。
一瞬、破水でもしたのかと思い
飛び上がってベッドから降りると
みるみるうちに、自分の立っている下に
大きな血だまりが広がり
あっという間に血の海レベルになった。
もう多少の出血では
ああまたか、みたいな感じで
驚かなくなっていたが
今までの出血の全く比ではないレベルの
大量の出血。
全身に鳥肌が立ち、叫びそうになっているのに
声すら出てこない。
震えて言う事を聞かない手で
何とかナースコールを押した。
次に続く。