前置胎盤妊娠記録④ 23週目 警告出血からの緊急入院(1)

全前置胎盤から23wより管理入院、

28w1dで大出血を起こし緊急帝王切開で

SOUを出産するまでの過程です。

前回からの続きです。

緊急入院編

長くなりそうなので二回に分けます。

前置胎盤と言われた後も

妊娠23週前までは

おなかの強い張りや出血は無く

自覚症状は無いまま

日は過ぎていった。

22週目に一度、仕事中のトイレで

おりものがほんのわずかだけ

ピンクがかって?見えた事があり

大事をとって急遽S病院を受診したが

特にエコーは問題なく

出血は認められなかったので

大丈夫ですと言われ帰宅。

ちなみに胎盤は全く動いておらず

子宮口の上に被っているままだった悲

この時に恐れていたのは、

警告出血が出ること。

警告出血は、

前置胎盤から前触れなく起こる

不正出血の事で

最初は赤ちゃんや母体に影響がない

少量出血であっても

のちに大出血が起こる可能性があるので

警告出血が起こると

早々に管理入院になってしまう可能性が高い。

多くは28週以降になってから

警告出血はみられるらしいが

今日も出血しませんようにと

朝願いながら出社する毎日だった。

そして妊娠23週2日目、日曜日の夜。

前日は安産祈願に行って

前置胎盤が治り元気に赤ちゃんが

生まれてくるように祈ってきた

ばかりだった。

時間は21時を過ぎTAKUは寝付いたばかりで、

トイレに入りショーツを下したとき

思わずフリーズした。

鮮血。

大量ではないが

500円玉以上の大きさで広がっている。

慌ててナプキンを当て、

夫のhiroに出血したことを伝え

すぐS病院に電話した。

状況を説明すると、前置胎盤の事もあるので

すぐ診察するので今から受診してください

との事。

寝ているTAKUを見ていてもらわないと

いけないので、hiroには留守番をしてもらい

すぐにタクシーを呼び

病院に向かう準備をする。

一瞬、入院道具一式を

一応持っていくべきか

頭をよぎったが

この時はまだ、出血量は決して多くないし

自宅安静になるくらいで

まさか即入院にはならないだろうという

気持ちの方が強かった。

結局、財布や必要最低限のものだけを

持ち家を出た。

病院につくとほとんど待たされずに

当直医の内診が始まった。

病院に来る前に新しいナプキンを

当ててきたばかりだったのに、

また新しい鮮血の出血が付着していた。

量は今回も多くは無いけれど

明らかに現在進行形で出血している。

当直医の診察の結果、

やはり胎盤からの出血に

違いなさそうとの事で、

一時間程度

張り止めの点滴を打ちながら

モニターにつないで

張りの様子を見ることにしますと

言われた。

診察室から病室に移動になり、

点滴とモニターが始まった。

この時落としたのも子宮の張り止めで有名な

リトドリンだったと思う。(入院中、初日から

出産日までずーっとお付き合いすることになる

点滴だった)

「最初はほてりがあったり、

動機や気持ち悪さが

くるかもしれませんが、

少しすると落ち着いて

くるから大丈夫ですよー」

と看護師さんが

声をかけながら点滴をはじめてくれたが、

言われた通り始めた途端カーっと身体が火照り

動機がし始めた。気持ち悪さも多少あったが、

この時は吐くような強い吐き気は無かった。

横になり、特段することもないまま

家に置いてきたTAKUの事を考える。

寝ていたので、行ってくるねも言えず

出てきてしまった。

(まさかこのまま入院はないよね、

 この点滴終わったらTAKUのところに

 帰れるよね。)

天井を見ているしかできず、不安が

どんどん膨らんでいく。

小一時間が経過した時、

ドアが開いて先ほどの男性の当直医とは

違う、優しそうな女医さんが入ってきた。

先生「haruruさん、お疲れ様です。

   体調はいかがですか?

    変わった点ありますか?」

私「ありがとうございます、

   点滴最初は動機やほてりが

   あったんですけれど

   今はもう大丈夫です。」

その先生、A先生は静かに話し始めた。

「モニターでずっと観察していましたが、

 今かなりお腹が張っている状態です。

 一時間張り止めの点滴をしても

 おさまってくる様子がありません。

 お話しした通り、今回あった出血は

 前置胎盤からの出血で

 この状態で自宅に戻られると

 大出血を起こす可能性があり、

 とても危険です。

 上のお子さんがいらっしゃるという事で

 本当に大変だと思いますが…

 今晩から入院をしていただきます。」

今晩から入院。

一番聞きたくない言葉だった。

体中の血の気が引く感覚があり、

すぐに言葉が出てこなかったが

「…入院は、もしかして

 赤ちゃんが生まれるまで

 ずっとになるんでしょうか?」

とやっとの思いで聞くと、

A先生はとても申し訳なさそうな顔をして

「そうですね… 

  おそらく出産までに

  なってしまうと思います」

と頷いた。

出産まで入院。

仮に、以前聞いていたように36週位で

帝王切開になるとしたら

約三か月入院することになる。

私の方の仕事は、まさか先週の金曜日が

最後の出社になるとは思わなかったが

前置胎盤と分かってから

引継ぎの準備はちゃんとしてきて

もうほぼ完了しているので、

何とかなるだろう。

緊急入院の可能性があることも、

上長と総務部には周知済みだった。

問題はTAKUだ。

TAKUは、私が外出するときに

私の方の祖母(同居ではないが、

徒歩で行き来が可能な距離に住んでいる)

と一緒に留守番をしてもらう

位はあったが、今まで一晩すら

私と離れて寝たことが無かった。

私と3か月離れて生活ができるなんて言う

ビジョンが全く見えない。

不可能にしか思えない。

保育園だって、

hiroは保育園のお迎えに間に合う時間に

退社をすることはできないし、

出張も仕事柄多い。

三か月、私無しでhiroだけで

保育園の送迎をすることは無理だ。

私の母も、極力サポートはしてくれる

だろうがフルタイムで働いている。

サポートには限界がある。

だめだ。全部詰んだ。

そう思った。

    

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