前置胎盤妊娠記録⑩ 25w1d~ 一般病棟移動 欝な日々 後編

全前置胎盤から23wより管理入院、

28w1dで大出血を起こし緊急帝王切開で

SOUを出産するまでの過程です。

前回からの続き 後編。

一般病棟の大部屋に移り、

精神的には欝っぽくなっていたものの

27週に入るくらいまでの前置胎盤の様子は

比較的(あくまで比較的)落ち着いていた。

25週4d(入院16日目 一般病棟に移って3日目)

 転院してきた日以降、初めての内診があった。

 胎盤が完全に子宮口を覆っており、

 現時点においてやはり

 立派な全前置胎盤だと言われた。

 今まで触れていなかったが、転院前、

 S病院で入院になった時から

 実は前置胎盤の警告出血以外にも

 子宮頚管がかなり短くなっているといわれ

 その時の子宮頚管は1.5センチ。

 かなりの切迫早産だったのだが

 この日の内診では4センチまで伸びていた!

 入院以来、びらんからの出血と思われる

 少量出血はあったが警告出血もなく、

 子宮頚管の長さも回復したので

 入院生活の安静度が下がり

 とりあえず

・シャワーの許可

・診察の際に内診室への移動

 (今までは車いすだった)

 食事をワゴンまで自分で取りに行く・

 お膳を下げる許可

 (すべて看護師さんがやってくれていた)

がおりた。

ちょっとしたことだが、

 安静度が少し下がり

 シャワーも許されて

 かなり嬉しかった記憶がある。

あと性別、

男の子っぽいと安定期の前に言われて

その後前置胎盤のバタバタがあり

完全に性別の事とか頭の外に

飛んでいたけれど

この時のエコーで

男の子断定をいただいた👶

この内診の後の夜、

20時くらいだったかと思うが

トイレに行ったら生理一日目の最初の

出血量位の出血があり

大慌てで看護婦さんを呼んだ。

すぐNSTをすることになり、大きな張りは

なかったものの当直の先生に急遽

内診をしてもらうことになる。

結局、この時の出血は

警告出血ではなかった。

実は私、SOUを入院する直前に

けっこう大きな子宮ポリープが

みつかって取ったことがあり

その時のポリープがまた生えかかって

いて、ポリープ周辺のびらんから

出血しているようだとの事。

(またびらんの出血か・・・)

紛らわしい奴だなと思いつつ

とにかくこの時は警告出血ではなくて

一安心だった。

 25w6d(入院18日目)

この日も少し血の混じったおりものが出たが

量も少なかったので

今回も多分びらんの出血だろうなと

自分で分かった。

この日は、前日行った糖の負荷検査に

ひっかかってしまい、

前置胎盤の上に妊娠糖尿病かもしれないと

看護師さんからにおわされ絶望したが

結局再検査は問題なし。

新しい心配の種が増えなくて

安堵した。

26w4d(入院23日目)

転院後二回目となる、担当医B先生による

内診エコーがあった。

赤ちゃんは推定体重860グラム。

100グラム/週位の

良いペースで大きくなって

くれているようだった。

前置胎盤は、憎たらしいほど頑として

子宮口の上から動いておらず

位置が上がってくる気配がない。

変わらず全前置胎盤である。

ただ、この時の内診で一つ朗報があった。

子宮が、お腹側ではなく背中の方についている

ことが分かったのである。

これは結構大事な点らしく、

前置胎盤は必ず帝王切開になるが

その時お腹からメスをいれるので

胎盤が背中ではなく

お腹の方についていると

手術中に大出血が起こるリスクが

高まるらしい。

なので、私の胎盤位置が背中の方に

あるなら大出血を起こす可能性が

すこし下がる。

良いニュースだと言われた。

二回目の内診の内容はそれだけだったが、

この妊娠26週、私を大いに悩ませてる

妊娠マイナートラブルがあった。

むずむず脚症候群。

聞いたこともない方も多いと思うが、

文字通り妊娠中、特に就寝時に

多いのだが

足がむずむず、

例えるなら虫が無数に

足を這うような

強烈な不快感が襲う

症状である。

知らない人に

むずむず足症候群というと

「何それ(笑)」みたいな

反応をされる事もあるが

これが本当に泣きたいくらい

辛いマイナートラブルなのだ。

就寝の時間、ずーっと足が

耐え難いぐらいむずむずしていると

想像してみてほしい。

眠れるわけがない。

実は私、一人目の拓の妊娠中も

ちょうど同じくらいの妊娠週数で

同じ症状が出たので

今回初めてでは

なかったのだが

SOUの時のむずむず脚は

TAKUの時より相当

ひどかった。

症状がでていたのは本当に

この26週目前後だけで、

特にピークだったのは

わずか数日だったが

ピークの数日は本当に

眠れなかった。

もう、就寝時間が近づくと

今日もあれ(むずむず脚)

が来るのかと

真剣に恐怖すら感じた。

TAKUの時に色々勉強したので

知っていたが、このむずむず足症候群

あまりはっきりとは理由が

解明されていないものの

鉄分不足が一つの要因ではないかと

言われている。

診察の際に、B先生にこの

むずむず足症候群の事を

相談してみたら

案の定

(血液検査では貧血は無いけれど)

鉄剤飲んでみましょうと

処方される事になった。

そしてこの時、

「まだ治験が完全には終わって

 いない新薬なんだけれど

 海外でむずむず脚症候群に

 聞くと論文が出ている

 薬があるので試してみますか?」

的なことを聞かれて(うろ覚え)

それも処方してください、とお願いした。

無味無臭の錠剤だったが、

この薬、

わずか2日分飲み終えた頃に

薬剤師さんが私の病室に現れ

「あの薬はやっぱり安全性が

 確証されていないので

 やめておきましょう。

 申し訳ありません」といわれ

 中止になった😨😨😨

今となっては名前を憶えていないのだが

一体何だったんだろうあの新薬。

とにかく、

むずむず足症候群は

本当に辛いので

効くお薬があるのであれば

早く治験なりなんなり終わって

使えるようになってほしい。

むずむず足症候群の方に

思ったより脱線してしまったが、

妊娠26週目までの入院生活は

担当医のエコー診察を

二回終えた後も

前置胎盤の方に大きい問題はなく

落ち着いていた。

状態が、悪い方に変わり始めるのは

妊娠27週目に突入した辺りからである。

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